ちょっと遠くの方まで山歩きをしに行ってみるかと思い立って、峠の釜飯で有名な横川駅から軽井沢まで歩いてみることにした。
出発
朝5:30ぐらいに起きて出かけた。乗り継ぎが良くて赤羽に早めに着いた。キオスクで懐かしチェルシーを見つけて懐かしくなってつい買ってしまった。ヨーグルト味とバター味があって迷ったけどバター味を買った。箱を見てみると、チェルシーのURLが何故か chelsea-agetai.jp なのが面白い。
高崎までは予定より一本早いのに乗れて、乗り換えなしで高崎まで行けることになった。どっち側に座るべきか考えていたが、意外と混んでいて座れない。前に参加したバスツアーの集合場所のさいたま新都心を通って少し懐かしかった。
高崎駅の乗り換え時間にトイレに行ったら、まだ朝早いのに、女子トイレは並んでいて驚いた。横川駅行きに乗って、朝ごはんのおにぎりを食べた。明太子入りの野沢菜で巻いたおにぎりが美味しかった。
電車は山あいをどんどん登って行き、目的地の横川駅に着いた。
横川駅にて
改札の横に釜飯屋があるけど、メニューの看板は何故か釜飯が載っていない。ここまで来て釜飯買えないのかと一瞬悲しくなったけど、店員さんに聞いてみると釜飯はちゃんと売っていて、一個1000円で購入した。
駅の中から見ると、線路はここまででどん詰まりのようだ。うん、遠くまで来たなぁ。
改札を出て駅内を見回してみると、運賃の図には山手線の丸が小さく描かれている。かわいい。山手線内は料金同じというのもびっくりした。
駅を出て左に行くと垂直の崖が見えてすごい。
地面を見るとレールがまだ続いていて、施設の中に続いて行く。
この施設は、碓氷峠鉄道文化むらというらしい。
看板の左にある装置を見てみると、TOUCHと書かれているが、を触っても何も反応しなかった。意味が分からないけど下の何か被せてあるところが反応する仕組みだったのかもしれない。
散策スタート
散策路の地図を写真に撮って出発した。
タイミングよく貨物列車も動き出した。かっこいい。
並木道と古民家のようなお店がある。気持ちの良い道だ。
日差しが強くなってきたのでここら辺でタオルを被る。
進んで行くと左手はレトロな電車が並んでいる。絶好の撮影スポットだなぁ。
関所への看板が出ていたので見に行ってみよう。
関所自体は見ごたえのあるものではなかった。ただ、ちょうど何かテレビのロケをしていたのが気になった。
再び元の道に戻って、レール跡を歩く。
所々、横から水が流れてきているところがある。
観光客が載った列車が走ってきた。なんか楽しげだ。
大きな吊橋が見えてきた。
下から見ると本当にデカい。
しばらく行くとレンガ造りの建物が見えて来た。
ここは丸山。
昔の変電所だ。
看板のうんちくを読んでみると、「充電中は室内に水素と有害物質の硫酸雲霧が大量に発生するため、窓・引き戸などは通風に適するよう工夫されていました」とある。毒垂れ流しだよ、今なら許されないだろ。
電柱がカラフルな縞模様になっているのが気になった。
この辺は楓が道沿いに生えているけど、周りの自然に溶け込んでないので後から散策路になってから植えられたんだなと思った。
しばらく行くと、川が流れていた。
橋の袂に掲げられた説明を読んで見ると、昔読んだ小説「人間の証明」に出てくる霧積はこの辺と書いてある。
印象に残っていた場所なので実際に近くに来て見て、もう一度本を読み直してみたくなった。

- 作者:森村 誠一
- 発売日: 2015/02/25
- メディア: 文庫
レール跡を歩いて行くのは行き止まりになり、左によけて進む。
左上の建物は別荘かと思ったけど、突き当たりに温泉施設と公衆トイレという看板があったので、登ってトイレで用を足した。
トイレにも小さい庭があっておしゃれ。
散策マップを見直して見ると、ここから中山道の坂本宿が近いようなので行ってみることにした。地図が大まかすぎて方向が分からないのでヤフー地図で確認して出発。
この施設は池と周りの花や植え込みが綺麗だ。
坂を下りて行くと、小川が流れていて、お兄さんたちが電線で何かの準備をしていた。
道路の横に地元の人達が書いた絵がかけられていた。さっき見た関所跡の絵などがある。
坂本宿は宿場の名残はあまりなく、見所の宿屋も今は普通の民家のように見える。わざわざコースを外れてくるものでもなかったかなと思った。
「西 京へ百二里」「東 江戸へ五十四里」という石碑があり、一里は約4キロ、歩いて一時間なので、昔の人はここまで二、三日かけて来たのだななどと考えてみるとなかなか面白い。
途中で桑の実がなっていたので食べた。
早々に温泉施設に戻る。
温泉施設のアーチ部分がちゃんと歩けるようになっていて面白い。
施設の中に入ってみると、お土産コーナーもあって、わさびチーズが気になったけど買わなかった。
散策路に戻って散策マップの看板があったのでもう一度確認。駅で散策マップを貰ってくれば良かったなー。
トンネルの手前に力持ちの看板が出ていたので、お店を見るために脇を登ってみた。
普通の店構えのお店がある。
ここでスマホを使って力餅の評判を見てみると、力餅の店がもう一軒あるけどそっちは今日通る所から遠いのでこの店で食べて見ることにした。お店に入ると客は誰もいなくて、気配を察して店員さんが出て来た。外観は普通だけど、店内に熊とかキジとかの剥製が飾ってある。力餅一皿注文して窓際の真ん中の席に着いた。力餅が出て来てサービスでお茶も付いていた。
お茶がうまい。力餅は、ふわふわしていて、餅部分より周りの餡の部分の方が多い。これも優しい味でうまい。
ちょっと休憩して元の道に戻った。
第一隧道。
手前に詩人のうんちくを書いてある石碑を読んでトンネルに入った。
トンネルの中は涼しくて気持ちい。そしてかっこいい。
トンネルを抜けた所の景色が素晴らしい。
第二隧道。
中に入るとさっきとは違った雰囲気で面白い。
なぜか床の穴を電気で照らしているのが気になった。
トンネルを抜けた所で左手にダム湖が見えて、降りていけるようになっている。歩いてる人はほとんどいないけど、車で来てる人はそこそこいた。
湖畔の東屋で昼ごはんの釜飯を食べることにした。
先に東屋にいた人に、どこまで行くのと尋ねられ、軽井沢までと答えると、驚いていたけど、アドバイスもくれた。車道に出ると道がクネクネしてるし車も飛ばすから気をつけてとか峠を越えると軽井沢の手前に昔の駅があるよとか。
釜飯はすごく久しぶりだけど、鶏肉とかごぼうとかうまいなぁ。
昼ごはんを食べ終わって、トイレで用を足してダム湖を一周して見ることにした。再び日差しが出て来たのでタオルを被る。ハリーポッターやスターウォーズでこういうダークサイドのキャラいるよなと思いつつ、

STAR WARS 12インチフィギュア ダース・ベイダー (シス・アパレンティス)
- メディア: おもちゃ&ホビー
階段を登ってダムの堤防から放流する側を見て見るとすごい高さだ。照明の設備もダークサイド感がある。
見える景色もダークサイド感があるのでダークサイド写真を撮ってみた。
湖入り口から見えた赤い橋を渡ると、トンネルがあって、名付け親の中学二年の人の名前が書いてあった。出口には別の名付け親の名前が書いてあって訳が分からなくなった。
次の橋を渡る手前でタオルを被ったおじさんが釣りをしていた。あの人はダークサイドではないな。じゃあ何サイドなのか。レイクサイドか。いや、そういうことじゃない。
元の道に戻って、第三隧道を抜ける。
めがね橋を下から見るためにここから国道に降りる。車通りが結構あって歩道がないからちょっと危ない。
しばらく行くとめがね橋の駐車場があって、めがね橋がどーんと見えて来た。
デカい。
iPhoneのカメラで撮っても迫力が伝わらない。
橋をくぐって登り口に行くと涼しい。
クマ注意の看板がうるさいぐらい出てくるけど、クマの気配も感じられない。かなり急な階段を登ってめがね橋の上に着いた。半分まで渡って下を覗いて見ると相当高い。
橋桁の脇だけ植生が違うので後から植えたんだろうなと思った。下でドローンを飛ばして撮影している人がいるのでダークサイドやらないとと思って慌ててタオルを被った。
第六隧道がかなり長くて
長い。
途中で脇に穴が開いている。
ラピュタでパズーとシータがこういう小さい穴を通り抜けるシーンあったよなと思った。
ここからは細かいトンネルを第十隧道まで抜けて、散策路に書かれている折り返し地点の駅に到着した。
電線も残っていて今までと違った廃墟感がある。
ここまで楽しんで来たけど、ここからがこの旅の本番だ。
峠に向けて
階段を降りて車道に出ると碓氷峠まで7キロとある。
思ったより峠が遠い。ちょっと焦る。
カーブの番号が振ってあるのが面白い。カーブ番号100まで行くかなとか言ってたけどあっという間に100は超えてしまった。
軽井沢まで9キロとなると平地でも二時間はかかる。
ここら辺は廃線のトンネルがもはや整備されていない。
心霊スポットになってもおかしくない雰囲気がある。
標高も上がって来て800mとな。
この先急カーブ注意の標識が出て、本当にヘアピンをもっと曲げたようなカーブだった。
クネクネ曲がりながら少しずつ登って行く。曲がるたびに遠回りだ。徒歩用のショートカットとか階段を作ってくれ、頼む。
途中で喉が渇いて来たので左によけて休憩がてらお茶を飲んで味付け煮卵パンを食べた。一番人気らしいけど、そこまでかなという感想。あんまりのんびりしているわけには行かない。
途中の山のど真ん中に養蜂箱があって、よくこんな所でと思うと同時に、その脇の水の流れも整備してあってすごいなーと思った。
だんだん足も疲れてきた。峠まで何キロという標識がだいたい1キロごとに出てくるので、今まで歩いた距離とカーブ番号から峠のカーブ番号を予想してみた。
カーブ番号が峠まで残り何個と数えてモチベーションを保つ。
標高もとうとう900mを超えた。えんやこら。
峠に着いたら休憩しよう。はぁはぁ。
峠の予測カーブ番号まで残り10の所ぐらいから右の山側の崖の角度がエグい。
90度超えちゃったりしている。
峠を予測したカーブ番号は外れてしまった。仕方ないので、マイナス1、マイナス2と数えていると、峠の看板が見えた。
着いた!
景色も見晴らしは良くないけど遠くまで見えて素晴らしい。すごく達成感があった。
休憩しようと思ってたけど興奮して休憩が要らなくなってた。
とうとう軽井沢
峠から下りになってすぐに軽井沢の標識が出た。
今までと全く景色が違う。視界が開けてる。なんとなく駅まで見えてる。鳥の鳴き声も近くに聞こえる。軽井沢すごい!
高級感のある建物と逆側のコスパを追求した建物があり、対比がすごい。
駅までは静かな住宅街。アパホテルがあったけど、都内のアパホテルとは雰囲気が全然違う。
駅に到着してとりあえずトイレに入った。帰りは高速バスでに決めて西武バスに予約の電話をしておいた。アイスを自販機で買おうとしてやめた。スマホで夕飯の場所を調べて焼き鳥か酢重のどちらかに行くことにした。タクシーはやめて食後にペンションまでタクシーに乗る作戦にした。駅前の道の作りがヨーロッパっぽいと思った。詰物屋とかドイツ料理屋が目立つ。
ジェラート屋さん
途中でかわいいジェラート屋さんに入った。さっき自販機でアイス買わなくてよかった。
ダブルにして一種類目にピスタチオを選ぶと、店員さん曰く一番人気とのことで、第2位を当てるゲームにしてみた。
ダークチェリーかヘーゼルナッツか迷って、ダークチェリーを選んだ。店員さん曰く、ダークチェリーが何位かは分からないけど二番人気はヘーゼルナッツとのこと。どこからいらしたんですかと聞かれて横川から歩いてきたと言ったらすごくびっくりしていた。
この店は、イタリアのジェラートコンテストでピスタチオ部門の賞を取った人がやっているお店だそうだ。道理でピスタチオが一番人気な訳だ。
普段はアイスを食べるとすぐに頭痛がするので食べないけどここのは冷た過ぎず美味しく食べれたので、軽井沢に次回来る時も是非食べたい。
そんなこんなで夕飯を食べて、予約しておいたペンションに泊まって就寝した。
帰り
一夜明けて、姉の結婚式のあった軽井沢高原教会を見に行って、バスで帰った。
途中で昨日下から見た吊り橋を通れて良かった。上から見てもかっこいいなぁ。
あとがき
気軽に行ったけど、思いがけない達成感が味わえて良かった。いつか旧碓氷峠も行ってみたい。